繰り上げ返済をする時は事業の拡大を諦めた時

コトトロはこう思う

繰り上げ!コトトロです。

たまに思う事があります。

繰り上げ返済しようかな・・(´ー`)

キャッシュフロー改善の為には繰り上げ返済も一つの手です。

いろいろ考えていると、いつも一つの答えにたどり着きます。

「繰り上げ返済はすべきではない」

今日は繰り上げ返済に対する私の考えをまとめます。

 

繰り上げ返済のメリット

繰り上げ返済のメリットは返済する利息分が減ることです。

 

利息だけで200万円以上かかる案件だらけですからね。

少しでもキャッシュフローを改善する為に繰り上げ返済をして利息を減らすことは間違いではありません。

 

特に、金利が高い案件は早めに繰り上げ返済をして楽になりたい気持ちに駆られます。

 

 

繰り上げ返済のデメリット

繰り上げ返済のデメリットは何があるでしょうか。

いくつか挙げていきます。

 

①銀行から融資を受けにくい

キャッシュが貯まらないと事業拡大に支障が出ます。

 

銀行側は自己資本比率を見る為、キャッシュがカツカツな事業者に対して、融資をしてくれません。

 

もちろん事業性の良い案件であればカバーできるかもしれませんが、融資の壁を乗り越える力は弱いです。

貯金ゼロの人に「お金貸して、必ず返すから!」と言われても貸したくないですよね。

 

 

②好条件な案件をつかめない

太陽光に限った話ではありません。

条件の良い案件が目の前にあり、あと300万円あれば現金買いが出来るのに・・といった状況で動ける事業者は強いです。

融資付けをする時はどうしても時間がかかってしまうので、良い不動産案件が出てきても現金買いの長者に持って行かれます。

 

条件の良いボロ戸建を狙っている人はキャッシュがないとチャンスをモノにできないケースが多いと聞きます。

 

太陽光事業後も睨んでキャッシュは出来る限り温存しておきたいですね。

 

 

③インフレになると借金の価値は下がる

インフレになるとモノの価値が上がり、サラリーマン給与も上がります。

すると反対に、ローンを組んだ金額は価値を下げていきます

 

極端な話をすると、インフレでモノの価値が10倍になると1000万円の融資は100万円の価値に下がるのです。

インフレ時は、実質的に借金額が減ることと同じ効果をもたらすので、借金は返済せず、手元に残しておいたほうが賢いと言えます。

 

国がインフレ政策をしている理由も同じですね。

普通にしていたら借金を返せないので、インフレにして国の借金を実質的に目減りさせたいのです。

 

デメリットとは言いづらいですが、国の方針に合せて繰り上げ返済も考えましょうという話です。

 

 

繰り上げ返済は事業拡大を諦めた時に実施

私が繰り上げ返済をするタイミングは事業拡大を諦めた時です。

事業拡大が必要なくなれば、上記のデメリットはあまり考える必要がなくなるので、一気に繰り上げ返済してもOKです。

 

時代の流れとして、今すべきことは

 

・太陽光事業の拡大に注力する

・キャッシュを出来るだけ残して不動産事業のチャンスを待つ

・手持ち資金を生かして柔軟に動ける状態を保つ

 

この3点を意識して進めていこうと思います。

 

あくまで私の考えです。

他の事業や今年不動産事業を拡大することを否定はしません。

 

繰り上げ返済も私個人の考えですが、長い目で見ながら決断する事が大切だと考えています。

事業拡大を目指す人は途中で繰り上げ返済しない方がいいですね。

コメント

  1. k より:

    その考え方で正しいと思います。

    埼玉のS信金担当曰く、CFが出ていれば太陽光設備と土地などの固定資産に対する固定負債は、ある意味負債カウントしないそうです。但し固定資産を価値ある資産としてカウントしてくれるかというと難しいところです。

    よって、現預金などの流動資産と、1年以内に返済しなければならない返済金などの流動負債、生活費なども差引いた運転資金を差引いて、この会社はどれくらいもつか?、という計算をするそうです。
    それにカウントされるのが売上です、ちゃんとお金が入ってきてるねと、ですのでどうしてもこの実績=決算が重視されてしまいます。

    また、自己資本比率は大企業の中での定義という感じですので、流動資産(現預金など)÷長期固定負債(ローン残高)、これの割合を意識するのが重要かと思います。
    一気に拡大していくとこのバランスが崩れるので、借入と共にキャッシュを増やしていくことが重要です。

    低圧2桁越えてくると金融機関からの監視も厳しくなり、決算書、給与や生活費含めた経費を差引いてCFがキッチリ出ている、そして上述バランス、これらをスゲーみられる感じになってきます。もはや経営者としての資質が問われるということです、勤人属性も何も関係なくなってきます、そもそも普通に働いても返せないですしね。

    最後に、あまり焦って拡大しないことが吉だと思います。どうも買い急ぐ借り急ぐ人が多いですが、一基目でよく勉強と研究をする方が良いです。かくいう私も急拡大してきましたが、一基目で場所や設計からの発電量、CF率、設備原価計算など、時間の大半を分析に使いました。そこから金融機関調査、分離発注パートナー企業達の模索、地あげを同時に進めてきました。ベースが大切です、そしてその努力が大きな自信と結果に繋がります。

    それではお邪魔しました(⌒▽⌒)

  2. コトトロ コトトロ より:

    kさん
    焦り過ぎず、キャッシュをしっかりと増やし、計画的に進めていくことが大事ですね。
    2期目の決算を跨ぎ、消費税還付でドカンと返ってきてから公庫、O銀行、A銀行へ挑みます。

    貴重な内容なので文章10回読み返しました。
    保存させていただきますm(__)m