スレート!コトトロです。
最近ローコスト住宅でも屋根は瓦にすべき、という意見を見かけました。
その通り!屋根は瓦の方がいいです。
ただし金額上がりますよ?
今回は屋根材に何を採用するのか、自分の意見を書いていきます。
屋根はスレートではダメ?
屋根は一番太陽の影響を受ける場所です。
屋根材が弱いと紫外線劣化によって割れや退色を起こし、最悪雨漏れが・・。
って本当でしょうか?
私は会社員時代に家の点検をしていましたが、スレートだから雨漏れを起こした現場は見たことがないです。
強風で棟が吹き飛ばされたらそこから雨が入ることはあっても、築30年以内で雨漏れになる想像ができません。
例え屋根材が割れても下に防水層がありますし、屋根材に守られている防水ルーフィングが築30年以内に役に立たなくなるのは考えづらいです。
棟とは一番トップにある部材です。
画像:https://www.lixil.co.jp/reform/yougo/kouhou/mokuzou/42.htm
雨漏れは決まってフラット屋根でした
雨漏れする家は決まってました。
フラットな屋根です。
フラットとは言っても多少勾配が付いていますが、雨水はとどまりやすいため、防水のシートが切れるとすぐに雨漏れ。
雨漏れを気にしている方はフラット屋根なんて選んではダメです。
昔ながらの寄棟や切妻が一番。
たとえスレート屋根が割れても下にルーフィングがあるのですぐに雨漏れには繋がりません。
メンテナンスをどうすべきか
「でもスレートはメンテナンスがお高いんでしょう?」
そんな声が聞こえてきました。
確かに瓦に比べてメンテナンス回数は増えますが、私のように30年目にメンテナンスをすると割り切って考えてもOK。
築20年以上経過したらスレートは割れても補修すれば良し!
雨漏れしなければOK!
30年目に外壁塗装と一緒に屋根カバー工法!
(上からルーフィング防水とスレートをさらに重ね貼りする方法です)
今は屋根も外壁も防水層があるので多少雨が入っても柱や梁などの主要な躯体まで到達しません。
(一部鉄骨住宅のように外壁と梁が金具で繋がっているような構造の場合、梁を伝ってすぐに雨漏れするのでシーリングの隙間はNGです)
にも関わらず
・スレートが割れたら雨漏れします
・スレートが割れる頃はルーフィング防水もダメになっているので雨漏れします
・雨漏れしたら木が腐って家の耐久性が無くなります
などなど脅し文句を受けて10年ごとに塗装してしまう人もいるらしく・・。
リフォーム屋さんを儲けさせてるだけですよ、と言いたい。
もちろん屋根の割れ、外壁シーリングのやせ、外壁の割れはそのままにしないほうがいいですよ。
耐久性には影響するので。
築20年過ぎたら一人職人をジモティーで探し、屋根スレートの割れをシーリング補修。
外壁シーリングのやせや外壁の割れはハシゴ使って部分補修。
築30年目に足場を組んで屋根のカバー工法と外壁のシーリング打ち直し+塗装。
これで築50年までOK。
家の大きさにもよりますが、安い所を探せば全部で200万円あれば足ります。
屋根だけ瓦にして耐久年数を伸ばし、外壁は定期的に足場を組んで10年ごとに塗装している方がいますが、足場代がもったいないです。
初期コストを含めて考えると、30年目に屋根と外壁を一気にメンテするほうが効率がいい。
30年も材料がもたない?
いやいや補修すれば長持ちしますって!
しかも下には防水層があるんですからそんなに心配しなくて大丈夫!
美観を気にする方は30年目ではなくて20年目に実施してもOK。
屋根の割れが肉眼で見えたり、外壁シーリングのやせが素人目で気になる場合は早めてもいいですね。
ローコスト住宅を建てて「家が20~30年しかもたなかったらどうしよう」
なんて心配する必要ないです。
少なくともハウスメーカーであれば施工規則がありますし、チェック体制もあります。
職人が雑な施工をする可能性は否定できませんが・・。
家をローコストに仕上げたいのであれば
・屋根はスレート
・外壁は14mmサイディング
を採用して後でメンテをするでOK。
屋根と外壁は同時期に安く大規模メンテ。
50年スパンで見た時にこの方法が一番安くなりますし、初期コストを抑えれば住宅ローンに苦しむことも無くなりますよ。
あ、スレートが経年劣化で割れやすいのは間違いないです。
だからこそ20~25年目に割れ補修が大事。
20年未満で割れるのは製品不良を疑った方がいいです。
無駄に初期コストを上げる必要ないよ
ローコスト住宅を建てたいならね、という実体験に基づくお話でした。
お金は後からどうしようもできないサッシや断熱材にかけましょう。
ではまた!
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