斜面対策!コトトロです。
Twitterを見ていたらひどい状況の発電所を見かけました。
台風14号の影響で土砂崩れが起きてしまっていました
施工会社に修理を依頼したところ、パネルや架台が無事なら保険適用による修理はできないとのことで困っています。同じような状況の方、いらっしゃらないでしょうか?アドバイスをいただきたく存じます pic.twitter.com/15qYGJnEM1
— なお (@5ug6QjSoQuDBc2c) October 3, 2022
何がひどいって保険が適用できずに多額の対策費用がかかりそうな点。
対策を考えます。
土砂災害は保険適用できない場合があるので注意
台風がきても保険に入っているから太陽光発電所に被害があっても問題ない。
そう考えている人はいませんか?
実はなおさんの事例のように、架台やパネルに被害がないと1円も出ないことが普通です。
保険はあくまで設備自体(人によってはフェンス)にかけているので、台風被害で太陽光発電所内の地盤が崩れたりしても保険対応してくれないんですよね・・。
私も以前雨水と軟弱地盤のの影響で架台が下がったことがあり、保険を適用できないか探ってみたことがありましたがダメでした。
台風被害で斜面にある土砂が崩落した場合、架台が崩れたりしなければ保険金が1円も出ず、復旧は全額自己負担です。
斜面を調査して早めに対策を打とう
なおさんのケースだと、斜面の下にすぐパネルが並んでいるので初めからガッツリと対策をすべき状況でした。
写真をよく見ると、斜面の防草シートは後から施工されているように見えます。
斜面に防草シートを敷く場合は、低い方を下に、高い方を上に敷かないとシートの下に水が入りやすくなります。
シートの下が土だと徐々に軟弱になり、斜面が急であればあるほど、崩落するリスクが高まるのを想像するのは難しくありません。
発電所に斜面がある場合は、早めに土留め対策をしておくか、シートの敷き方をチェックして土砂災害が起こらないように気を付けないといけないですね。
具体的な対策案
なんで勝手に人のツイート持つ出して書いているかと言うと、めちゃくちゃ困っているのが想像できたからです。
こういう困っている事案はみんなで寄ってたかって解決して上げた方がいいと思うんですよね。
一人で解決できないことでも、数人の知恵を重ねれば解決できそうなことはたくさんありますから。
では具体的に何をすればいいのでしょうか。
Twitter上ではこんなアドバイスをしました。
土砂が当たっている架台部分、本当に傷が付いたり湾曲したりしてないでしょうか?業者ではなく自分で確認した方がいいかと。これは再発するので土留め対策もしっかりした方がいいです。防草シートは低い方を下に、高い方を上に重ねないとシートの下に水が入り、土砂崩れ被害に繋がります。
— コトトロ☀️太陽光✖新築戸建投資家 (@kototoro31) October 3, 2022
業者が見に行き、架台とパネルに被害はないから保険は適用できないと言われているそうです。
本当ですかね?
私であれば自分の目で確かめに行きます。
直接土砂が当たっている部分の土を掻き出して架台に傷が付いていないか、湾曲していないか確認します。
何の被害もなく、保険が適用できないと判断したところで、安くできる対策を考えます。
いくらでもお金を出しても良ければ、1m程度の高さのコンクリート土留めを作り、仮に土砂が崩れてきても地盤が低い場所にあるパネルと架台が被害を受けない様にします。
ざっと、1列100万円くらいでしょうか・・。
現実的ではないですよね。
コンクリートで斜面を固めてしまうのも手ですが、時間、労力、費用がかかりすぎです。
安く仕上げるのであれば、安いあぜ板を購入し、3~4段くらいに分けて固定します。
あぜ板はこんなイメージ。
あぜシートと呼ばれる似たような商品も安いのでいいかも。
雨水から土留めとしての役割は弱くなりますけどね。
当然これを置くだけではすぐに倒れてしまうので、単管や木杭をあぜ板に沿わせて打ち込みます。
長い木の棒をホームセンターで購入し、50cm程度の高さにカットするのがコスパいいかもしれません。
さらに上から防草シートを敷いて、斜面に直接雨水が当たらないようにします。
初めに書いたように斜面の下にあるシートを下に、上のシートは上から重ねる形にしてシート内部に雨水が侵入しないようにしましょう。
雑に書いてみましたが、自分であればそんな感じで対策するかな~と。
斜面の土は角度30度を超えると崩れるのが自然の摂理。
30度オーバーであれば何らかの対策をしておかないと台風の度に気が休まりません。
保険が適用されないなんて聞いてないよ~~という事態にならないように、事前に対策をしておきましょう。
ではまた!
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