確実申告!コトトロです。
昨年開業届を出して個人事業主となった為、事業所得がからむ確定申告をしないといけません。
昨年の個人事業所得は大したことないのに青色申告を選択した為、なんとか複式簿記を習得しなくてはいけません。
複式簿記で仕訳はハードル高い!
ええっと・・仕訳ってどうやるの・・という状態だった私。
悩んでいても仕方ないので、なんでも質問できるマネーフォワードのイベントに参加してきました。
税理士、マネーフォワード社員がいる為、わからないことを全部質問!
いや~行ってよかったです。
大事なところでミスをしていることを指摘してもらったり、法人・個人事業主・個人で支出があった場合の考え方、仕訳の仕方など非常に勉強になりました。
今日は学びの一部を書いていきます。
確定申告予備校での学び
①雑所得を事業所得に混ぜてはいけない
税理士さんが言っていましたが、最近税務署から急増している内容があるそうです。
それは、「雑所得を事業所得に混ぜないで下さい」ということ。
「これは雑所得ではないですか?修正して下さい」と税務署から言われて修正することが多々あるそうです。
まぁ、修正すればいい話なので大きな問題でありませんが、初めから雑所得か事業所得かは意識しておいた方がいいですね。
ちなみに、事業所得と言えるのは「それで食ってるのか」という観点。
曖昧ですね・・。
ブログ収入など大きな収益ではない間は雑所得としかみなされないそうです。
野立て太陽光は問答無用で事業所得になるのでわかりやすくていいですね。
②連系工事負担金は「繰延資産」である
仕訳入力している時に連系工事負担金をどうするか迷いませんでしたか?
どうやら連系工事負担金は繰延資産扱いになるそうです。
マネーフォワードクラウドには初めに設定されていないので、決算科目「繰延資産」の中に勘定科目「連系工事負担金」を追加して入力する必要があります。
償却期間は15年の為、固定資産台帳にその旨入力すればいいとのこと。
これは人に聞かないと分かりませんね(-_-;)
③経理方式を税抜とする場合「税抜(内税)」を選択する
これはマネーフォワード上の話なので意味不明な方も多いと思いますが、経理方式を選択する際は税抜(別記)ではなく、税抜(内税)を選択する必要があります。
「税抜(内税)」を選択しておかないと、仮受消費税と仮払消費税が自動的に算出されず、消費税の還付金額もわかりません。
マネーフォワードを使っている方で経理方式が税別の方は、必ず「税抜(内税)」を選びましょう。
ちなみに私はここ間違えてました。
人に聞かずエイヤッと確定申告していたら還付金額が自動算出されず後で泣くところでしたね・・。
④消費税還付を受ける場合は未収消費税として仕訳
仮受消費税と仮払消費税が自動算出された後は、差額分を未収消費税として仕訳入力します。
(課税対象である資産・費用等の購入・支払いを行なったときは、消費税額を「仮払消費税」とし、反対に売上側では「仮受消費税」とします。)
例として、仮受消費税が10万円、仮払消費税が200万円とすると仕訳は以下のようになります。
仮受消費税 100,000円 仮払消費税 2,000,000円
未収消費税 1,900,000円
190万円が消費税還付されるということです。
この未収消費税が決算書左上の流動資産に入ります。
年を越せばすぐに入ってくるので流動資産扱いなんですね。
⑤仕訳入力時の簡単な考え方
借方とか貸方ってわかりづらくないですか?
私は単純に「左側」「右側」と考えています。
次にお金が出ていくのか、入ってくるのか。
■お金が出ていくのであれば、左側(借方)に出金内容、右側(貸方)に出金方法を書きます
■お金が入ってくるのであれば、左側(借方)に入金方法、右側(貸方)に入金内容を書きます。
【お金が出る場合】
左側「出金内容」 右側「出金方法」
【お金が入る場合】
左側「入金方法」 右側「入金内容」
まずは頭の中で上記をイメージしてから仕訳しています。
例えば、旅費交通費を現金で出したのであれば
左側「旅費交通費」〇〇円 右側「現金」〇〇円
これだけ。
出金したので、左側が出金内容、右側が出金方法が書かれていますね。
これは自己流なのでツッコミどころ満載な気はしていますが、私の中では一番簡単に理解しやすい方法です。
⑥法人の代わりに個人事業主が買い物した場合
私はあえて法人カードを作らず、個人事業主のクレジットカードで法人経費を落としています。
その場合の仕訳が自信なかったので答えを聞いてみました。
例:法人事業として使用した電車賃1万円を、個人事業主が普通預金で支払った場合
法人側の仕訳
左【旅費交通費 10,000円】 右【役員借入金 10,000円】
個人事業主側の仕訳
左【貸付金 10,000円】 右【普通預金 10,000円】
これが正解とのこと。
これからも法人の経費を個人事業主として支払うことが多くなるので、役員借入金が溜まっていきそうです。
ある程度溜まったら法人の利益から個人事業主としての預金口座に入金すればいいだけですね。
それだけで法人の役員借入金は減少し、個人事業主としての貸付金も少なくなります。
細かいチェック内容
今までの話はどちらかというと私が個人的に聞きたかったことなので、何言ってるのかわからない方も多いかと思います。
一般的には、決算書入力(仕訳作業)について、以下の内容をチェックした方がいいそうです。
①入力が漏れている経費はないか
②現金出納帳にマイナスはないか
③通帳と預金出納帳の残高が一致しているか
④二重払いになっている項目がないか
⑤プライベートの支払いや入金が混じっていないか
⑥家事按分がキチンと行われているか
⑦前年より際立って増えたり減ったりしている項目がないか
⑧売り上げが1年分全て入力されているか
⑨固定資産の減価償却がされているか
複式簿記は難しいので人に頼ろう
複式簿記仕訳入力からの決算書作成は「簡単でしたよ」とは人に言えないな~と思った一日でした。
細かいところを含めると決算書の作成は難しいです・・。
と言っても、マネーフォワードさんに特別価格の月500円で使わせてもらっているので、なんとかマスターして確定申告を終えたいと思います。
(決算書の作成、確定申告が終わればまた無料プランに戻る予定です)
困ったら、確実申告イベントや青色申告勉強会など、詳しい人に頼った方がいいですね。
自分だけで無理にやるとミスが起こる可能性大です。
特に太陽光は消費税還付が付きものなので、慎重に取り組みたいですね!
確定申告、ガンバリマショウ・・。

コメント
税抜きだと、ブログの処理オンリー。
税込みだと、還付金が雑収入扱いになり、益金を未収金として会計期間に入れてもいいし、実際に振込まれる今期に入れてもいい(選べる)だった気がします。
コトトロさんは、法人ですから意味がないかも知れませんが、個人事業主だったら、税込みを選択し会計期間に入れず今期の処理にしたほうが、所得税が繰延べされキャッシュフローが良くなるはずです。逆に融資目的にBSを良くするために、あえて会計期間に入れてもいいですし。合法で利益操作できる少ない機会だった気がします。
また、連携負担金ですが、私は税務署に電話で確認し、支払手数料で計上しました。根拠は、「電力会社の資産」だからです。ゆえに、償却資産の申告書にも連携負担金はいれてません。ただ、繰延べ資産でも大丈夫だと思います。
大事なのは、自分に有利な方を選択し、税務調査時に根拠がしっかり言えることだと勝手に解釈してます。
とても有益な返信ありがとうございます。
税込経理の場合、今年(2020年度)に消費税還付の益金を入れることもできるんですね!知りませんでした。
連系負担金の仕訳方法は諸説ありますが、確かに「根拠をしっかり説明できるか」が大事ですね。個人事業主1年目はどうしても赤字になりやすい時期なので、繰延資産で15年償却がおすすめかな〜と個人的には思います。状況次第ではありますが^_^