台風などの自然災害では施設賠償責任保険が使えない?

太陽光発電

施設賠償責任保険!コトトロです。

 

梅雨に入り予報は雨だらけ。

1年を通しで見ると発電量に大きな変化はないので気にはしてないのですが、今取り組んでいるブロック積み外構工事が進まないんですよね・・。

 

とは言っても着工は8月以降なので気楽なもんです。

晴れ間を見つけながら積み上げていきます。

 

今日は、先日の記事に書いた施設賠償責任保険の訂正です。

 

 

施設賠償責任保険とは?

看板が発電所に飛んできてパネルが傷ついた件が示談となりました | コトトロブログ – 好きな事をして生きていく (kototoro.com)

 

先日の記事で、相手方が施設賠償責任保険に入っていたおかげで助かった。

太陽光パネルが台風で飛ぶことも考えると加入しておいた方がいいよね、という内容の記事を書きました。

 

これ、私の認識が間違っていたようです。

なんと、台風などの自然災害では施設賠償責任保険が下りる可能性は低く、パネルが飛んで隣家や他人を傷つけても対象外とのこと(-_-;)

 

コメント欄でオルトさんが指摘してくれてわかりました。

オルトさんありがとうございました!

 

施設賠償責任保険は自分の管理する施設が原因の事故で、他人に損害を与えてしまった場合に下りる保険と認識していましたが、どうやら細かく見ていくとなんでもかんでも補償してくれるわけではなさそう。

少し調べてみました。

 

 

施設賠償責任保険が適用される場合、されない場合

台風で保険が適用されないと意味ないじゃん!

と思いながら、適用になる場合とならない場合の違いを調べてみました。

 

まずは基本的な考え。

突風や台風、竜巻などの自然災害が原因で飛んできた屋根瓦で窓ガラスが割れたり、隣人の家の木が倒れてしまい自宅に損害を受けてしまっても、屋根瓦や倒れた木の所有者に賠償請求を行う事はできない。

 

この基本的な考えの元に施設賠償責任保険の制度設計がされており、自然災害で他人や他人の物を傷つけても補償されないそうです。

 

では、どんな時に施設賠償責任保険が下りるのかというと?

「施設の安全性の維持・管理の不備や構造上の欠陥」「施設の用法に伴う仕事の遂行」が原因で他人にケガをさせたり、物を壊したりした時です。

 

わかりづらい表現ですが、簡単に書くと

「しっかり維持管理できていない場合に、施設の物が飛んで他人に被害を与えたら施設賠償責任保険が下りるよ」ってこと。

 

太陽光で一例を上げると

ボルトの緩みチェックを日頃していない事業者の場合

太陽光パネルが飛んで他人や他人の物を傷つけてしまうと保険が下りる

ということになりそうです。。

 

日頃のボルトの緩みチェックだけで防げそうな気がしますね。

 

 

 

維持管理されているかどうかの判断はどうするの?

よくわからないのは、維持管理がされているかどうやって判断するんでしょうか?

飛んだパネルの架台部分を検証し、破断したような跡がなければ単純にボルトが抜けたと判断⇒維持管理不備と判断??

 

保険認定の道のりは険しそうな予感がしますね。

そうすると、維持管理をしっかりしている人にとって施設賠償責任保険ってあまり意味ないかも・・。

万が一があるので、加入するかしないかは事業者判断ですが、悩むところですね(´ー`)

 

自分たちができるのは保険に頼るのではなく自分たちで維持管理をしていくこと!

 

時間がない方は維持管理業者さんに頼む。

時間がある方は自分で維持管理する。

 

アイマークを付けないような施工業者さんの発電所だと普通にボルト緩んでます。

・ボルトのサイズにあったレンチを準備しておく

・全数目視点検をする

・緩んでいる個所は増し締めする

 

などの対処はサラリーマンの副業と言えども必要ではないでしょうか。

不思議と緩みやすい箇所は同じ場所だったりするので、アイマーク以外にも「ここのボルト緩みやすいですよマーク」を付けておくと後々便利です。

 

施設賠償保険に加入するかしないかに関わらず

後で後悔しないようにしておきましょう~(‘ω’)ノ

太陽光発電
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コメント

  1. 風の谷 より:

    緩む場所には後付けで「ペタルファスナー」設置がオススメです。まず緩むことないと思いますし、目視で状況確認できます。
    https://www.sankyokogyo.net/page/petalfastener

    • コトトロ より:

      風の谷さん
      ペタルファスナーいいですね!
      次回同じ場所が緩んでいたら納入して実験してみます。良い商品のご紹介ありがとうございました!

  2. ヒロ より:

    ブログいつも楽しみにしております。
    あいおいニッセイ同和損保のみが販売しているようですが近隣被災者対応費用保険という賠償責任が生じない場合に使える保険もあるようです。

    • コトトロ より:

      ヒロさん
      近隣被災者対応費用保険調べてみました。確かに、自然災害でも利用できる施設賠償責任保険ですねこれ。いや〜皆さんお詳しい!勉強になります。

  3. オルト より:

    記事ありがとうございます。
    今回は、看板が劣化していて、飛んでしまったので保険対象になったのですかね?
    自分の発電所は確実に管理し、周囲に迷惑を掛けない。
    万が一の周囲からの飛来物ついては、自分で保険に加入し自衛が必要ですね。

    • コトトロ より:

      オルトさん
      そうです、看板が錆びるほど劣化し、柱への固定が一部しかされていない状態でした。
      完全な維持管理不足ですね。
      今回は相手方の保険が使えましたが、使えないパターンも多いと思います。
      自分の身は自分で守る!保険にはきっちりと加入しておきたいものです。